2011年6月25日土曜日

繁殖抑制活動結果

6月8日を最後にオオクチバスの産卵が見つからなくなったので、4月9日から毎週2回続けてきた繁殖抑制活動を今日で終了とし、ひょうたん池の人工産卵床5基も撤収しました。

この間に卵を発見して除去した回数はバスが58回、ブルーギルが36回にのぼりました。卵が見つかったのはほぼ全部が計20基ある土管(コンクリート沈床)で、人工産卵床への産卵は1回だけでした。なお、卵を守っているバスの雄親魚をほとんど捕獲できなかったので、卵を除去した後に再び産卵したため発見回数が増えている可能性があります。

浮上後のバス仔魚を大量に捕獲したことも計5回ありました。ちなみに我々は、大量捕獲が容易な全長20mm未満の稚魚は仔魚として扱い、捕獲個体数でなく、群れの捕獲回数で記録しています。

産卵前の成魚を捕獲することも繁殖抑制に有効です。この期間に手釣り、およびオダアミ、刺網で捕獲したバス成魚(全長25cm以上)は50匹で、そのうち産卵前のメスが少なくとも12匹いました。(全部を解剖したわけではないので、もっといると思います。)

本格的に繁殖抑制活動を始めて3年目ですが、土管への産卵回数は年々増えています。逆に、ひょうたん池の人工産卵床への産卵回数は減っています。バスがはたして増えているのか減っているのかは、今後も調査を続けないと判断できません。現時点ではっきりしているのは、もし繁殖抑制活動を行わなかったら、ものすごい数の稚魚が誕生したことです。

今後は、土管以外の場所で誕生した稚魚の捕獲と、成魚の捕獲に注力することになります。

ブルーギルが土管に頻繁に産卵したのも今年の特徴です。繁殖コロニーに群れているギルは手釣り可能で、多くの親魚を捕獲すれば、コロニーが崩壊することが分かりました。ギルの産卵期は9月ごろまで続くので、引き続き手釣りによる監視を続けます。

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