2011年11月12日土曜日

在来生物保護池


解体されることになった西園プールに代わる在来生物の避難場所ができました。井の頭池の末端・ひょうたん池を半分に仕切って、在来生物の保護池としたのです。新たな避難場所についてはいろいろな案が出たのですが、結局、それほどは費用がかからず、管理も比較的容易な、ひょうたん池に作ることに決まりました。

ひょうたん池を保護池にする場合に重要なことは、そこにいる外来魚を完全に駆除することです。新保護池のかい掘りが仕切りの工事と並行して実施されました。周りに土嚢を積んで水をせき止め、ポンプで保護池の水を抜いて魚を捕獲します。最初の9日は我々も捕獲に加わりましたが、水がだいぶ残っていたため、一部しか獲れませんでした。その後、今日まで連日、工事業者と西部公園緑地事務所の担当者が頑張って、ほぼ魚を獲り切りました。写真は今日の捕獲作業のようすです。

私は二日分しか見ていませんが、狭いエリアにもかかわらず、じつにたくさんのブルーギル(おもに幼魚)が獲れました。オオクチバスの成魚と幼魚が数匹、アメリカザリガニも数匹獲れました。そのほかには、ギギの成魚と幼魚が1匹ずつ、ヌマチチブが数匹見つかりました。在来種はトウヨシノボリとテナガエビが少しずついましたが、モツゴとスジエビは1匹も見つかりませんでした。これが井の頭池の縮図だとするとショックです。この保護池で在来種が増えてほしいものです。

プールのモツゴとトウヨシノボリの引越しは、いよいよ明日です。

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