2011年10月19日水曜日

パタゴニアVYC結果発表

パタゴニア吉祥寺でVYC交流会がありました。出席者は全部で50名ほどだったそうです。マネージャーの挨拶と両団体の活動紹介の後、今回の投票結果が発表されました。「井の頭かんさつ会」の得票は140票、対する「たまあじさいの会」は157票でした。

というわけで、助成金の額が決まりました。「たまあじさいの会」のモニタリング活動は間違いなく資金が必要な活動ですから、その結果で良かったと思います。私としては、助成対象に選んでいただいたこと、そして140票もの投票をいただいたことに感謝しています。自分たちの活動を他の人たちに認めていただけるのは大いに励みになります。この日かんさつ会から参加した12名は皆同じ思いを持ったことと思います。助成金を有効に活用し、自然観察会と、外来魚対策などの環境保全活動をさらに充実させていきます。

写真を撮らなかったので、活動紹介に使ったスライドの表紙を載せておきます。”よく観なければ気づかない”、でも”観ているだけでは良くならない”、観察と実践が我々のモットーです。

2011年9月19日月曜日

パタゴニアでグラスルーツテーブル

パタゴニア吉祥寺の「グラスルーツテーブル」に出展しました。VYCの対象になっている二団体が、ブースを設けて活動を自らPRする催しです。会場は、店の外の、吉祥寺通りに面した駐車スペースです。

井の頭かんさつ会は、井の頭公園の、生きている昆虫、夏鳥キビタキの写真パネル、それから木の実の標本を展示して月例の自然観察会をPRし、プールで保護している生きたモツゴ(クチボソ)やPatagoniaのスタッフが作ってくれたダンボール製の魚のフィギュアなどを使って、外来魚問題への取り組みを説明しました。

一方の、日出町のゴミ最終処分場からの有害物質の拡散を長年調査している「たまあじさいの会」は、処分場周辺の地形が分かるジオラマ(模型)と写真パネルなどで、最終処分場の問題点と、モニタリング活動の重要性を訴えました。

井の頭公園や自然文化園への行き帰りの人たちなど、たくさん人が通る場所で開催できたので、来店者だけでなく、多くの人に訪れていただくことができました。

なお、”グラスルーツテーブル”とは最近アメリカで使われるようになった言葉だそうで、草の根活動をしている団体がブース(テーブル)を設けて、自分たちの活動をPRする催しのことだそうです。

グラスルーツテーブルは今日だけですが、VYCは10月5日まで続きます。

2011年9月18日日曜日

パタゴニアVYC

アウトドアウェアの高級ブランド「パタゴニア」(Patagonia)では、現在、VYC(Voice Your Choice)という取り組みを実施中です。パタゴニアは企業理念として環境保護に力を入れており、草の根環境活動をしている団体への支援を毎年続けています。VYCはそのひとつで、助成する団体を各店が二つ選定した上で、そのどちらを応援したいかを来店者に投票してもらうものです。投票が多かった団体には、もうひとつの団体より少し多い助成金が出ます。詳しくはパタゴニアのサイトをご覧ください。

今年5月に井の頭公園近くに開店した吉祥寺店では、「井の頭かんさつ会」と「たまあじさいの会」を対象に投票が行われています。写真のように、店内に説明パネルと投票箱があり、来店者は投票用紙に印刷されている二つの団体名のどちらかに丸印を付けて投票するしくみです。期間は9月8日(木)~10月5日(水)です。

素晴らしいと思うのは、店のスタッフ全員が二つの団体の活動について学び、期間中、自ら来店者に説明してもらえることです。そのために、スタッフ向けの勉強会を設定していただいたし、7月と8月と9月の井の頭かんさつ会にご参加いただきました。助成金をいただけるだけでも助かるのに、活動のPRまでしてもらえるのは、草の根団体にとってじつに有難い支援です。

来店者は、地域の環境問題を知ることができ、投票によってその活動に関わることができます。じつに素晴らしいしくみだと思います。あなたもぜひパタゴニア吉祥寺を訪れて、両団体の活動の説明を聞き、投票してください。

2011年8月14日日曜日

二千人

写真は13日の夕方から行われた第75回井の頭かんさつ会のオープニング時のようすです。大人27名、子供(中学生以下)10名の計37名の方にご参加いただき、スタッフ7名と一緒にナイトウォッチングを楽しみました。

じつは、第1回からのかんさつ会参加者数の累計が今回で二千人を超えました。いつの間に!?という感じですが、続けることは大切ですね。

我々は便宜上、自分たちの活動を自然観察会の開催と自然環境保全活動の二つに分けていますが、本当は自然観察会の開催も自然環境保全活動の一部です。身近な自然で起きている問題のほとんどは、人々が関心を持っていなかったため起きており、関心を持たない理由は知らないからです。身近な自然の面白さと素晴らしさを知れば、その大切さに気づき、それを守りさらに良くしたいという気持ちになります。そういう人を増やすのが、我々が身近な自然観察会を開いているいちばんの目的です。

延べ二千人が正味何人なのかは集計していませんが、井の頭公園の自然の理解者、あるいはファンが数百名は増えたことと思います。今回は37名の参加者のうち25名が初参加の方でした。

2011年6月30日木曜日

夜のバス稚魚捕獲結果


土管での繁殖抑制活動はかなりの成果を上げていますが、それだけでは十分ではありません。井の頭池では、その他の場所でもバスが産卵しているようで、稚魚の群れが見つかります。

そこで、昨年計6,418匹のバス稚魚を捕獲した「夜のバス稚魚捕獲」を今年も実施しました。バス稚魚は夜岸辺で群れて眠っていることがあり、岸辺から簡単に網で掬えることを昨年発見したのです。

今年は5月中旬から6月末までの期間に計22日夜の巡回を実施し、そのうち稚魚(または仔魚)の群れを見つけたのは12日でした。その結果、全長20mm以上の稚魚を計11,912匹捕獲できました。また、全長20mm未満の稚魚(仔魚扱い)も2度大量に捕獲しました。同じ期間の昼間に捕獲したバス稚魚は計824匹でしたから、夜の捕獲がいかに効率良いかが分かると思います。なお、大量に獲れた場合の捕獲数は100匹または200匹の重量から換算しているので、多少の誤差がありえます。

夜の捕獲活動には難しい点もあります。その第一は人の確保が難しいことです。生活のパターンを変える必要があるので、参加できる人は限られます。私は吉祥寺へ買い物に出かけるのを夜にずらして、そのついでに池を巡回しています。もし群れが見つかると、近くに住む仲間に連絡して、網やバケツを持ってきてもらいます。 夜の岸辺は危険度も増します。井の頭池のような、岸辺の形が単純で街灯もある、公園の池だからできることかもしれません。

とても強力な夜の捕獲ですが、残念ながら、バス稚魚の群れは夜は”必ず”岸辺で眠るわけではないようです。昼間見つけた群れを夜に発見できないことも多いのです。獲り残した稚魚は別の手段で捕獲するしかありません。

2011年6月25日土曜日

繁殖抑制活動結果

6月8日を最後にオオクチバスの産卵が見つからなくなったので、4月9日から毎週2回続けてきた繁殖抑制活動を今日で終了とし、ひょうたん池の人工産卵床5基も撤収しました。

この間に卵を発見して除去した回数はバスが58回、ブルーギルが36回にのぼりました。卵が見つかったのはほぼ全部が計20基ある土管(コンクリート沈床)で、人工産卵床への産卵は1回だけでした。なお、卵を守っているバスの雄親魚をほとんど捕獲できなかったので、卵を除去した後に再び産卵したため発見回数が増えている可能性があります。

浮上後のバス仔魚を大量に捕獲したことも計5回ありました。ちなみに我々は、大量捕獲が容易な全長20mm未満の稚魚は仔魚として扱い、捕獲個体数でなく、群れの捕獲回数で記録しています。

産卵前の成魚を捕獲することも繁殖抑制に有効です。この期間に手釣り、およびオダアミ、刺網で捕獲したバス成魚(全長25cm以上)は50匹で、そのうち産卵前のメスが少なくとも12匹いました。(全部を解剖したわけではないので、もっといると思います。)

本格的に繁殖抑制活動を始めて3年目ですが、土管への産卵回数は年々増えています。逆に、ひょうたん池の人工産卵床への産卵回数は減っています。バスがはたして増えているのか減っているのかは、今後も調査を続けないと判断できません。現時点ではっきりしているのは、もし繁殖抑制活動を行わなかったら、ものすごい数の稚魚が誕生したことです。

今後は、土管以外の場所で誕生した稚魚の捕獲と、成魚の捕獲に注力することになります。

ブルーギルが土管に頻繁に産卵したのも今年の特徴です。繁殖コロニーに群れているギルは手釣り可能で、多くの親魚を捕獲すれば、コロニーが崩壊することが分かりました。ギルの産卵期は9月ごろまで続くので、引き続き手釣りによる監視を続けます。

2011年4月16日土曜日

捕獲後の作業

外来魚の調査は捕獲した数を記録するだけでは終わりません。主だった個体は大きさ(全長)と重量を測定し、さらに解剖して卵巣/精巣のようすや胃の中身を調べます。それによって、産卵が終わっているかどうかが分かるし、何を食べているか、つまり、その種類の外来魚が池のどんな生き物に影響を与えているかが分かります。その他の小さな個体は、あとで大きさが分かるように並べて写真を撮り、まとめて重量を測ります。

今日の活動では、オオクチバス10匹とブルーギル11匹を捕獲しました。バスのうち6匹がメスで、いずれも成熟した大きな卵巣を持つ産卵前の個体でした。オスも放精前でした。産卵チェックでは5箇所で卵を見つけ除去したのですが、産卵前の成魚の捕獲は、それ以上の繁殖抑制効果があることになります。

今日は水温が上昇し、獲れたもの以外にも多くの魚影が見られました。池にはバスもギルもまだまだたくさんいます。