2014年4月2日水曜日

メダカの学校?

3月29日に狛江橋から撮った写真です。小魚の群れに気付いた女性が「メダカ?」と言っていましたが、井の頭池にメダカはいません。小さなブルーギルの群れです。

金網が張られている壁は弁天池(手前側)とボート池を仕切る矢板です。弁天池はかいぼりを行わなかったので、水が漏れないように、この仕切りが造られました。ボート池に水が戻った後も、弁天池にいる外来魚がボート池に行かないように、仕切りは2年後の2回目かいぼりまでこのまま残されます。弁天池には大量の井戸水が供給されているので、その水は金網を通ってボート池に流下します。

仕切りの弁天池側に、なぜか魚やカメが集まってきます。コイ、ヘラブナ、写真のブルーギル、オオクチバス、ナマズ(夜)、ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、ニホンイシガメの目撃情報があります。カメたちは甲羅干しに来ているようですが、魚が集まるのは餌が集まってくるからでしょうか。ボート池に行きたがっている魚もいそうです。

ブルーギルがあまりに目につくので、28日に5個のスプリングカゴ(もんどり)を仕掛けてみたら、ブルーギルが計69匹、モツゴが1匹獲れました。モツゴはお茶の水池に放しました。しかし翌日には再びこのありさまです。ここで捕獲作業をすれば効率的にギル駆除ができそうです。

池畔のソメイヨシノがどんどん開花している暖かい晴れの日。多くの来園者が狛江橋で足を止めるので、私は説明係をしました。かいぼりが実現し、それが広く報道されたおかげで、井の頭池の外来生物問題を知っている人が、かいぼり前よりはるかに増えたと感じました。とはいえ、まったく知らない人もまだ大勢いました。弁天池の外来魚駆除、在来魚の増殖、啓発活動などなど、今後もやるべきことがたくさんあります。会としての保全活動開始は、花見の混雑が収まるころを予定しています。

2014年3月30日日曜日

復活!

休眠状態だった当ブログを、1年ぶりに復活させることにしました。
休眠の理由は、ちょっと忙しかったのと、投稿の間が空いてしまい、どう再開すべきか迷ってしまったからです。井の頭池の第1回目のかいぼりが終わったのを機会に、投稿を再開することにします。

本当は、かいぼりに至る活動と、かいぼり中の活動について書くべきだったと思いますし、今からでも書けというリクエストを複数の方からいただいています。今後どこかに書くことになると思いますが、今はそれを飛ばして、続けることにします。
1回目のかいぼりは、地域のみんなで取り組む井の頭池の生態系再生のスタートにすぎません。やるべきことも書くべきことも、これからが本番です。

2013年4月6日土曜日

新年度

新年度の活動開始です。池畔の桜が終わるころオオクチバスが産卵を始めるので、稚魚が生まれるのを阻止する「繁殖抑制活動」がこの時期のメインです。内容は、産卵前の親バスを捕獲することと、よく産卵する場所をチェックして卵があれば除去することです。バスの産卵は6月初めまで続くので、その間週2回の産卵チェックが欠かせません。

産卵チェックのようす
写真は産卵チェックのようすです。今日は朝日新聞の人が取材に見えました。今年は桜が早かったのでバスの産卵も早いかと思ったのですが、今日は卵は見つかりませんでした。手釣りで捕獲したバス7匹のうち1匹がメスで、大きな卵巣を抱えていました。産卵された卵を見つけて除去するより、産卵前に親魚を駆除するほうが、労力的にははるかに楽です。しかし全部の親魚を捕獲できるわけではないので、産卵チェックをやめるわけにはいきません。

悩ましいのは、井の頭池にはバスが産卵できる場所が、我々がチェックしているところ以外にもかなりあるらしいことです。今日も捕獲したブルーギルの胃からバスの卵が見つかりました。

2012年10月15日月曜日

パタゴニアVYC2012の結果

パタゴニア吉祥寺ストアから、今年のボイスユアチョイスの結果をお知らせいただきました。吉祥寺ストアでの投票総数は369票で、そのうち「井の頭かんさつ会」の得票が197票、「たまあじさいの会」は172票だったそうです。つまり今年は井の頭かんさつ会が1位になったのです。

1位と2位とでは助成金の額に少し差が付きます。たまあじさいの会の活動は資金が必要な活動なので我々は2位でよいと考えていたのですが、そうはなりませんでした。吉祥寺ストアの投票数の目標が350票だったそうで、それを達成するためにストアのスタッフの皆さんが頑張っていただいたようです。その結果、地元の利もあって、我々への投票が増えたのではないかと思います。

井の頭かんさつ会に投票いただいた皆さん、ありがとうございました。ご期待にお応えすべく、助成金を有効に活用して、自然環境保全活動や自然観察会をさらに充実させていきたいと考えています。

写真は9月22日(土)に吉祥寺ストアで行われた「グラスルーツテーブル」のようすです。我々は井の頭池の生き物を連れて行き、来店者や通りかかった皆さんに見てもらい、井の頭池の現状を説明しました。

2012年9月10日月曜日

パタゴニアVYC2012

パタゴニアの「ボイス・ユア・チョイス2012」が始まっています。各ストアが助成団体を二つ選び、その活動内容を紹介して、どちらを応援したいかを来店者に投票してもらうものです。得票が多いほうに多くの助成金が出ます。

吉祥寺ストアでは昨年同様、「井の頭かんさつ会」と「たまあじさいの会」の間で投票が行われています。写真のように、店内に両団体の活動内容などの掲示と投票箱が置かれており、来店者は来店1回につき1票の投票が可能です。投票期間は8月28日(火)~10月3日(水)です。

井の頭かんさつ会は昨年からVYCに参加しているのですが、パタゴニアの環境活動助成は単に助成金が出るだけでなく、我々の活動をストアで継続的に紹介していただいたり、スタッフの皆さんに我々の活動に参加していただいたりと、サポートが手厚いのでとても助かります。それらに加えて、今年の4月にはレインウェアとしても使えるアウターウェア上下を10着提供いただきました。外来魚の繁殖抑制は雨の日も休めないので、パタゴニアのウェアのお陰で雨の日の機動力が増しました。我々は、そういう手厚い助成を最大限に活かして、活動をさらにパワーアップして行きたいと思います。

ぜひあなたも吉祥寺ストアを訪れ、二つの団体の活動を知り、投票してください。

なお、9月22日(土)には、両団体がテーブルを並べて自分たちの活動について紹介する「グラスルーツテーブル」が行われます。我々は井の頭池の生き物を展示して、池の現状をお知らせしたいと考えています。グラスルーツテーブルもぜひ見にきてください。

2012年4月14日土曜日

外来魚活動の同志募集



雨の中、今年度二回目の、バスの産卵チェックを行いました。魚は雨でも繁殖を休んだりしないので、繁殖抑制活動もバスの都合に合わせて行う必要があります。それに、バスの卵は3日ほどで孵化してしまうため、繁殖を抑え込むには週2回の産卵チェックが必要です。

今日は、今年度初めて産卵が見つかりました。しかも4箇所です。このスタートダッシュを見ると、はたして池のバスが減っているのかどうか疑問です。その答えはおいおい出ることになるでしょう。

今年は、昨年まで力を入れて来なかった、産卵床で卵を守っているオス親を効率よく捕獲する方法も研究したいと考えています。それがうまくいけば、より効果的な繁殖抑制になると思います。



産卵床になっている土管(沈床)に渡るには、腰のあたりまで水深のある池を歩いていくので、女性など背が低い人には無理です。また、並んだ土管の上を歩くのは、年配者にはちょっと不安があります。というわけで、人手が不足気味です。

我々と一緒に繁殖抑制活動をしていただける人を募集しています。もちろん、池に入らなくてもできる活動もありますので、女性でも年配の方でも歓迎します。

ご興味のある方は、ぜひ見学にお越しください。繁殖抑制活動は毎週水曜と土曜の11時から2時ごろまで行っています。(変わることもありますので、事前にお問い合わせください。) ご連絡は井の頭かんさつ会代表 田中利秋
(メール:tnt-lab@nifty.com、TEL:090-7234-0570)までお願いします。

特典は、井の頭池とそこの生き物のことがよく分かることです。井の頭池をもっと良くするために、ぜひご協力ください。

2012年4月4日水曜日

後を絶たない無断放流

今日は万一バスに産卵の兆候が見られた場合のための予備日でしたが、少人数で保護池の手入れを実施しました。水の循環を改善するため水の出入り口の網を掃除する必要が出てきたからです。ついでに、保護池の水面に浮かんでいる落ち葉やゴミの除去も行いました。それだけの作業だったのに、発見がいくつかありました。

掬った落ち葉の中から、トウヨシノボリが1匹見つかりました。先日の調査では1匹もカゴワナに入らなかったので心配していたのですが、少なくとも絶滅はしていないことが分かったわけです。それは良い発見でした。


悪い発見もありました。保護池の柵とひょうたん橋(太鼓橋)との間で、写真の水草が見つかったのです。いずれも切れ端で、長いほうはオオカナダモです。ペットショップなどでは「アナカリス」という名前で売られています。繁殖力が強いので、要注意外来生物に指定されています。短いほうはこれも外来水草のハゴロモモのようです。こちらは「カボンバ」という名前で売られていて、野生化しているところもあるそうです。いずれも「金魚藻」としてよく使われています。外来の水草を池に捨てること自体問題なのですが、魚か何か、水槽で飼っていた生き物を水草と一緒に持ってきて、池に放した可能性が高いと思います。そうならもっと問題です。それと関係があるかどうか分かりませんが、外来種の巻貝「サカマキガイ」を井の頭池で初めて見つけました。保護池の柵の内側でです。

池の生き物の調査をしていると、金魚やヒメダカ、グッピーなど、明らかに元ペットだと分かるものがしばしば見つかります。飼っていた生き物を井の頭池に捨てる人が後を絶ちません。もっと見分けがつきにくい生き物もたぶんいろいろ放されていると思います。池で増やそうと無断放流する人もいるようです。もしそれが繁殖を始めるとコントロールできなくなり、池の生態系が大きく変わってしまいます。絶対にやめてもらいたいものです。

我々はすでにいる特定外来生物の駆除をボランティアで続けていますが、新たに無断放流/放逐された生物の駆除はボランティアとはいきません。放した人に作業費を請求します。